「仮想通貨が盗まれた!」というニュースを聞くと、不安になりますよね。
でも、ご安心ください!「盗まれる」といっても仮想通貨そのものがハッキングされるわけではないんです。
この記事では、仮想通貨が「盗まれる」とはどういうことか、自分の資産を守るための具体的な対策法、そして万が一の時の対応までわかりやすく解説します。
初心者の方でも実践できる対策や、おすすめの取引所・ウォレット情報も紹介していますので、安全に仮想通貨を始めたい方はぜひ参考にしてくださいね!
仮想通貨が盗まれる主な原因とは?

仮想通貨が盗まれる原因は以下の3つが主流です。
- ホットウォレットの流出
- コールドウォレットの盗難
- フィッシングサイトなどによるユーザー情報の抜き取り
「盗まれる」といっても仮想通貨そのものがハッキングされるわけではなく、保管方法や管理システムに問題があるケースがほとんどです。
原因を理解し適切な対策を取ることで、大切な資産を守ることができるでしょう。
ホットウォレットの流出
ホットウォレットとは、インターネットに常時接続されている状態で仮想通貨を保管する方法です。
取引所は利便性のために一部の仮想通貨をホットウォレットで管理しています。
例えば、買い物をするとき、毎回ATMで現金を引き出すより、ある程度のお金を財布に入れておいた方が便利なのと同じ理由です。
2018年のCoincheck事件では、ホットウォレットから580億円相当のNEMが流出しました。

取引所の規模が大きいほど保管額も多くなるため、ハッカーにとって魅力的な標的となり、セキュリティ対策が不十分だと大きな被害につながります。
コールドウォレットの盗難
コールドウォレットはインターネットから完全に切り離した状態で仮想通貨を保管する方法で、物理的に盗まれるリスクがあります。
仮想通貨の秘密鍵は銀行の暗証番号に相当するもので、これを知られると誰でも送金できてしまいます。
コールドウォレットは物理的に盗む必要があるため、ホットウォレットよりは安全性が高いですが、絶対とは言えません。
実際に2025年2月21日にBybitがコールドウォレットをハッキングされ15億ドル相当のイーサリアムが不正流出しています。

自宅で保管する場合は火災や紛失のリスクもあるため、重要な資産を守るなら銀行の貸金庫などを利用するのも賢明な選択です。
また、バックアップを取っておくことも対策になるでしょう。
フィッシングサイトなどによるユーザー情報の抜き取り
フィッシング詐欺は取引所を装った偽メールや偽サイトでユーザー情報を抜き取る手口で、個人が最も被害に遭いやすい方法です。
取引所からの公式メールを装い、「アカウントの確認が必要」などと不安をあおり、偽サイトへ誘導してパスワードやアカウント情報を入力させます。
最近では本物そっくりの精巧な偽サイトも増えており、見分けるのが難しくなっています。
安全対策としては、メールのリンクからログインせず公式サイトのブックマークから直接アクセスする、二段階認証を設定する、URLをよく確認するなどが効果的です。
また、定期的にパスワードを変更し、取引所ごとに異なるパスワードを使用するのも重要な防衛策となります。
仮想通貨を守るための効果的な対策6選

過去には大手取引所のハッキング事件など、ヒヤッとするニュースも多かったですよね。
実は、仮想通貨は一度盗まれてしまうと取り戻すのがとても難しいんです。
だからこそ、自分の大切な資産は自分で守る意識が必要です。
- 1,複数の取引所で分散管理する
- 2,コールドウォレットを活用する
- 3,二段階認証を必ず設定する
- 4,パスワード管理を徹底する
- 5,セキュリティソフトを最新の状態に保つ
- 6,仮想通貨について学ぶ
今回は誰でもできる6つの対策をご紹介します。
1,複数の取引所で分散管理する
投資界隈には「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉が存在します。
これは仮想通貨にも当てはまります。
すべての資産を一つの取引所に預けていると、もしその取引所にトラブルがあった時に全部失うリスクがあるんです。
複数の信頼できる取引所を利用して分散させておけば、万が一の時も被害を最小限に抑えられます。
長期保有する予定の通貨は、取引所から出して別の場所に保管するのもおすすめです。
資産が増えてきたら、より意識的に分散させていくといいでしょう。
2,コールドウォレットを活用する
コールドウォレットを活用すれば、オフラインで保管できるため、ハッカーからのアクセスを物理的に防げます。
特に長期間保有する予定の仮想通貨や大きな金額は、ハードウェアウォレットなどのコールドウォレットで保管すると安心です。
使いたい時だけオンラインに接続する仕組みなので、悪意あるプログラムやフィッシング詐欺からも資産を守れます。
初期費用はかかりますが、大切な資産を守るための保険と考えれば、価値ある投資になります。
3,二段階認証を必ず設定する
取引所やウォレットには、必ず二段階認証を設定しましょう!
パスワードが漏れてしまっても、スマホのアプリで生成される認証コードがなければログインできないので、不正アクセスのリスクをグッと減らせます。
特に送金や取引などの大事な操作をする時に追加の認証が必要な取引所を選ぶと安心ですね。
できれば、SMSよりもGoogle認証システムなどの認証アプリを使った方法がおすすめです。
最近では楽天証券が不正アクセスされる事件もあったので、気をつけないといけません。
4,パスワード管理を徹底する
仮想通貨関連のパスワードは特に慎重に管理したいですよね。
他のサービスとは絶対に違う、強力なパスワードを設定しましょう。
大文字・小文字・数字・記号をミックスした長めのものが理想的です。
また、同じパスワードをずっと使い続けるのもリスクがあるので、定期的に変更する習慣をつけるといいですね。
たくさんのパスワードを覚えるのは大変なので、安全なパスワード管理ツールの利用も検討してみてください。
ただし、管理ツールのマスターパスワードだけは絶対に忘れないように気をつけましょう!
5,セキュリティソフトを最新の状態に保つ
仮想通貨の取引に使うパソコンやスマホには、信頼できるセキュリティソフトを入れておきましょう。
そして、常にアップデートして最新の状態を保つことが大切です。
悪意あるプログラムから大切なデバイスを守ることで、あなたのログイン情報や秘密鍵が盗まれるリスクを減らせます。
OSやブラウザのアップデートも忘れずに行いましょうね。
また、カフェなどの公共Wi-Fiでの取引は避けて、できるだけ自宅の安全なネットワークで操作するのがベストです。
6,仮想通貨について学ぶ
意外と見落とされがちですが、仮想通貨の基礎知識を身につけることも立派な防衛策です。
フィッシングサイトの見分け方や、あやしい取引の特徴を知っておくだけで、詐欺被害に遭うリスクをグッと減らせます。
信頼できるニュースサイトやブログから最新情報をチェックして、知識をアップデートしていきましょう。
新しい詐欺の手口も日々進化しているので、「自分なら大丈夫」と過信せず、常に警戒心を持つことが大事ですね。

仮想通貨が盗まれてしまったら取引所へ連絡
万が一、仮想通貨が盗まれてしまった場合、すぐに行動を起こすことが重要です。
被害に気づいたらすぐに取引所へ連絡し、状況を報告しましょう。
残念ながら、仮想通貨はブロックチェーン上で一度取引が確定すると取り消せないため、盗まれた資産を取り戻すのは非常に困難です。
例えば、2018年のコインチェックNEM流出事件では顧客への補償が行われましたが、これは取引所側のセキュリティ管理に問題があったためです。
しかし、速やかな対応で被害拡大を防いだり、場合によっては補償を受けられる可能性もあります。
また、警察への被害届の提出も検討すべきでしょう。
【2025年最新】セキュリティ対策が充実している取引所4選

セキュリティ対策が優れている暗号資産取引所をまとめました。
自身に合う取引所があるか参考にしてください。
取引所 | Coincheck | GMOコイン | SBI VCトレード | bitFlyer |
---|---|---|---|---|
取り扱い通貨数 | 31通貨 | 26通貨 | 39通貨 | 38通貨 |
販売所手数料(BTC) | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
取引所手数料(BTC) | 無料 | Maker:-0.01%Taker:0.05% | Maker:-0.01%Taker:0.05% | 0.01~0.15% |
入金手数料 | 0円~1,018円 | 無料 | 無料 | 0円~330円 |
出金手数料 | 407円 | 無料 | 無料 | 220円~770円 |
送金手数料(BTC) | 0.0005 BTC※コインチェックユーザー間は無料 | 無料 | 無料 | 0.0004 BTC |
公式HP | Coincheck | GMOコイン | SBI VCトレード | bitFlyer |
下記では、それぞれの特徴を紹介しています。
coincheck(コインチェック)

国内暗号資産取引アプリ部門で6年連続首位・国内No.1のダウンロード数を誇るCoincheck(コインチェック)をご紹介します!
コインチェックが選ばれる最大の理由は、とにかく使いやすいアプリです。
総資産やチャートの表示も見やすく設計されており、スマホ一つでいつでもどこでも簡単に取引できます。
取り扱い通貨数 | 31通貨 |
---|---|
販売所手数料(BTC) | 無料 |
取引所手数料(BTC) | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
入金手数料 | 0円~1,018円 |
出金手数料 | 407円 |
送金手数料(BTC) | 0.0005 BTC※コインチェックユーザー間は無料 |
公式HP | コインチェック |
31種類もの仮想通貨を取り扱っており、定番のビットコインやイーサリアムもあります。
また、セキュリティ面も充実しており、2段階認証が標準装備され、顧客の資産は会社の運営資金とは完全に分離して管理されているので安心です。
仮想通貨デビューを考えるなら、使いやすさ・豊富な取扱通貨・少額からの投資・安心のセキュリティ、そして多様なサービスを備えたCoincheck(コインチェック)がおすすめです。
GMOコイン

2つ目は大手GMOグループが運営する「GMOコイン」です。
GMOコインの最大の魅力は、東証プライム上場企業のGMOインターネットグループが運営している点です。
人気急上昇中で、2022年には口座数50万を突破しオリコン顧客満足度調査でも堂々の1位を獲得しました。
取り扱い通貨数 | 26通貨 |
---|---|
販売所手数料(BTC) | 無料 |
取引所手数料(BTC) | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
送金手数料(BTC) | 無料 |
公式HP | GMOコイン |
取引ツールも充実していて、本格的なチャート分析機能やレバレッジ取引など、トレーダー魂をくすぐる機能が満載です。
大手企業の安心感と使いやすさを両立した「GMOコイン」は、仮想通貨デビューにもぴったりです!
SBI VCトレード

3つ目は金融サービスでおなじみのSBIグループが運営する仮想通貨取引所「SBI VCトレード」です。
39種類もの仮想通貨を取扱い、ビットコインやイーサリアムの定番通貨から注目のチェーンリンクやアバランチまで網羅しています。
取り扱い通貨数 | 39通貨 |
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販売所手数料(BTC) | 無料 |
取引所手数料(BTC) | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
送金手数料(BTC) | 無料 |
公式HP | SBI VCトレード |
現物取引だけでなく、レバレッジ取引、ステーキング、NFT取引と、あなたの投資スタイルに合わせた選択肢がたくさんあります。
さらに500円からの少額投資が可能で、口座開設・維持手数料など各種手数料が無料なのも嬉しいポイント!
「暗号資産もSBI」で、初心者から上級者まで幅広く支持されている注目の取引所です!
bitFlyer

4つ目にご紹介するのがビットコイン取引量9年連続No.1を誇る「bitFlyer(ビットフライヤー)」です
2014年から運営されている老舗中の老舗で、創業以来一度もハッキング被害がありません!
安全性の秘密は、徹底したセキュリティ対策にあります。
取り扱い通貨数 | 38通貨 |
---|---|
販売所手数料(BTC) | 無料 |
取引所手数料(BTC) | 0.01~0.15% |
入金手数料 | 0円~330円 |
出金手数料 | 220円~770円 |
送金手数料(BTC) | 0.0004 BTC |
公式HP | bitFlyer |
みなさんの大切な資産は会社のお金とは完全に分けて管理され、その80%以上はインターネットから切り離されたコールドウォレットで保管されています。
通信の暗号化はもちろん、簡単なパスワードは使えないようになっていたり、2段階認証もバッチリです。
仮想通貨を盗ませないハードウォレット3選
仮想通貨を安全に管理するなら、ハードウォレットは必須アイテム!
秘密鍵をインターネットから完全に隔離して保管できるので、ハッキングのリスクを大幅に減らせます。
でも「どれを選べばいいの?」と悩む方も多いはず。
そこで今回は、初心者でも使いやすく、セキュリティ面でも優れた3つのハードウォレットをピックアップしてみました。
- Trezor suite(トレザースイート)
- Ledger Flex
- Keep Key
価格は1万円前後からとちょっとお高めですが、大切な資産を守る保険だと思えば納得の投資になりますよ。
Trezor suite
まずは、ハードウォレットの王道のTrezorを紹介します。
仮想通貨界では古くから愛されている会社です。
ビットコインやイーサリアムなど20種類以上の通貨に対応しているので、さまざまなコインを持っている人にぴったり。
特徴はオープンソース設計で、プログラムのコードが公開されていて透明性が高いんです。
つまり、世界中の開発者がセキュリティをチェックしているから、安心して使えます。
操作も簡単で、専用ソフトの「Trezor Suite」を使えば初心者でもスムーズに資産管理ができます。
万が一紛失しても、バックアップフレーズさえあれば資産を復元できるので安心です。
Ledger Flex
2025年登場の最新モデル、Ledger Flexは見た目も機能もスマートです。
大きなタッチスクリーンで操作できるから、スマホ感覚で使えます。
最大の魅力はBluetooth機能を搭載していること。
スマホやタブレットとワイヤレス接続できるので、カフェでもサクッと資産チェックができます
対応通貨も充実していて、メジャーなコインはもちろん、NFTまで管理できます。
専用アプリの「Ledger Live」を使えば、送金からステーキングまでこれ一つで完結。
秘密鍵は常にオフラインで保管される仕組みになっているので、ハッキングの心配はほぼゼロです。
使いやすさとセキュリティを両立させたい人におすすめです。
Keep Key
Keep Keyは公式サイトで7,500円程度から購入できます。
他のブランドよりお手頃で、セキュリティもしっかりしています。
このウォレットのいいところは、複数のアカウントを作れること。
例えば「日常使い用」と「長期保管用」など、目的に応じて資産を分けておけるから管理が簡単です。
大きな画面が付いているので、残高や取引内容が見やすいのも初心者には嬉しいポイント。
万が一の時でも焦らずに資産を復元できるように設計されています。
機能は必要十分でシンプルなので、初めてのハードウォレットとしても最適ですよ。
仮想通貨の盗難についてよくある質問(Q&A)

Q1: 日本の取引所は海外と比べて安全なの?
日本の取引所は比較的安全です!
日本では2017年から仮想通貨交換業者に金融庁への登録が義務付けられているからです。
しかし、日本の取引所だからといって100%安全というわけではありません。
私のおすすめは、取引所選びの際に「金融庁登録済みか」「セキュリティ対策は公開されているか」「補償制度はあるか」をチェックすることです。
自分の資産は自分で守る意識が大切です。
Q2: 少額の仮想通貨でも盗まれる対象になる?
少額の仮想通貨であっても、盗難のターゲットになる可能性は十分にあります。
実際、フィッシング攻撃やマルウェアによる被害では、攻撃者は特定の資産額を狙うというより、アカウントへのアクセス権を奪うことを目的としています。
一度アクセス権を得れば、そこにある資産の額に関わらず全てを盗み出すことが可能になります。
少額であっても基本的なセキュリティ対策は必須です。
自己防衛を徹底することで、資産額に関わらず保護レベルを高めることができます!
Q3: 盗まれた仮想通貨は追跡できる?
盗まれた仮想通貨は、ブロックチェーン上での追跡は可能ですが、実際に取り戻すのは非常に困難です。
ブロックチェーン技術の特性上、全ての取引は公開台帳に記録されるため、盗まれた資金の移動経路を追跡することができます。
しかし、実際に資金を取り戻すには多くの障壁があります。
犯人が「ミキシングサービス」と呼ばれる資金洗浄手段を使用したり、複数のウォレットや取引所を経由させたりすると、追跡が極めて困難になります。
また、国境を越えた犯罪の場合、法執行機関の連携や法的手続きが複雑化します。
まとめ
仮想通貨の盗難被害は「ホットウォレット流出」「コールドウォレット盗難」「フィッシング詐欺」が主な原因です。
大切な資産を守るためには、複数の取引所で分散管理したり、コールドウォレットを活用したり、二段階認証やしっかりしたパスワード管理を心がけましょう。
日本の登録済み取引所は比較的安全ですが、TrezorやLedger Flexなどのハードウォレットを使えばさらに安心です。
もし被害に遭ってしまったら、すぐに取引所に連絡することが大切。
最後に忘れないでほしいのは、「自分の資産は自分で守る」という意識です。
ちょっとした心がけで、あなたの資産はぐっと安全になりますよ!
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